退職金というまとまったお金を手にしたとき、多くの人がこう考えます。「このお金、どう運用すればええんやろ」と。そして銀行に相談に行き、勧められるまま投資信託を買う。これが、退職金を減らす一番よくあるパターンです。
私はかつて、わずかな知識のまま投資に手を出して80万円を溶かしました。その経験があるからこそ、声を大にして言いたい。退職金の運用は、相談する場所と勉強する順番を間違えたらあかん。この記事で、その理由をお伝えします。
退職金を一気に投資に回すことの怖さ
中途半端な知識が一番危ない
正直に言うと、私のような中途半端な知識しかない人間が、まとまった退職金を一気に投資に回すのは、無茶苦茶危険やと思っています。
なぜそう言い切れるか。私自身が、わずかな知識のまま投資に手を出して大失敗したからです。YouTubeの動画を鵜呑みにして、よく分からんままレバレッジ商品を買い、80万円を溶かしました。あれがもし退職金のようなまとまったお金やったら、被害はそんなもんでは済まへんかった。想像するだけで背筋が寒くなります。
退職金は、長年働いて得た大切なお金です。しかも60代からの損失は、現役時代と違って取り返す時間がありません。だからこそ、勢いで投資に突っ込むのは絶対に避けるべきなんです。
まず勉強、それから運用
退職金をどうするかは、前もってよく勉強しておかんとダメです。お金を手にしてから慌てて考えるのでは遅い。退職金が振り込まれる前に、投資の基礎を学んでおく。これが鉄則です。
私はセミナーで基礎を学び、自分でも勉強して、ようやく「長期・積み立て・分散」というインデックス投資の王道にたどり着きました。退職金を運用するなら、最低限この基礎は身につけてから始めてください。
銀行で退職金を運用してはいけない理由
銀行はよく退職金の運用を勧めてくる
退職金が振り込まれると、銀行から「運用しませんか」という案内が来ることがあります。窓口に行けば、親切に投資信託を勧めてくれるでしょう。「退職金専用プラン」のような商品を提示されることもあります。
でも、ちょっと待ってください。銀行で勧められるまま買うのは、おすすめできません。
手数料が高い商品を勧められがち
銀行の窓口で勧められる投資信託は、手数料が高めの商品であることが少なくありません。購入時手数料がかかったり、運用中の信託報酬が高かったりする。なぜなら、銀行も商売ですから、自分たちの利益になる商品を勧めるインセンティブがあるからです。
手数料は、運用成績がどうであろうと確実に引かれていきます。長期で見れば、この差は大きい。退職金のようなまとまった金額なら、手数料の差が数十万円になることもあります。
ネット証券をおすすめする理由
では、退職金をどこで運用すればええのか。私がおすすめするのは、ネット証券です。理由を3つお伝えします。
①手数料がはるかに安い
ネット証券は、銀行に比べて手数料がはるかに安いです。SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券は、購入時手数料が無料の商品を数多く取り扱っています。同じ投資信託でも、買う場所によって手数料が変わる。これを知らずに銀行で買うと、無駄なコストを払うことになります。
手数料が安いということは、その分が自分の資産として残るということです。長期運用では、このわずかな差が雪だるま式に効いてきます。
②自分でいつでも確認・変更できる
ネット証券のもう一つの魅力は、自分でいつでも口座を確認したり、変更したりできることです。スマホやパソコンから、今いくらになっているか、すぐに見られる。買い増しも、売却も、自分のタイミングでできる。
銀行の窓口だと、いちいち出向いたり、担当者を通したりせなあかん。ネット証券なら、その手間がありません。自分の資産を自分でコントロールできる安心感は、思った以上に大きいものです。
③自分で学ぶ習慣がつく
ネット証券で自分で操作するということは、自分でお金のことを考える習慣がつくということです。人任せにせず、自分の頭で「この商品でええんか」を考える。これが、お金を守る一番の力になります。
もちろん、最初は戸惑うかもしれません。私もパソコン操作が苦手なアナログ人間でした。でも一度慣れてしまえば、なんてことはありません。60代でも十分にできます。
退職金運用で迷ったらFPに相談する
「ネット証券がええのは分かった。でも何を買えばええのか、自分の判断に自信がない」。そう思う方も多いでしょう。
そんなときは、商品を売らない立場の専門家に相談するのが安心です。銀行や証券会社の窓口は、自社の商品を売るのが仕事です。でもFP(ファイナンシャルプランナー)の無料相談なら、より中立的な立場で、自分の状況に合った運用方針を一緒に考えてもらえます。
大事なのは「商品を売りたい人」ではなく「自分の味方になってくれる人」に相談することです。退職金という大切なお金だからこそ、運用を始める前に、第三者の客観的な意見をもらっておく。私自身、FP相談で家計全体を整理してもらったことが、冷静な判断につながりました。
退職金の運用方針が固まったら、実際の購入は手数料の安いネット証券で。この組み合わせが、退職金を守りながら増やす、賢いやり方やと思います。
まとめ|退職金を減らさないために
退職金の運用で失敗しないために、大事なことをまとめます。
中途半端な知識でまとまったお金を一気に投資に回さない。退職金をもらう前に、投資の基礎を勉強しておく。銀行で勧められるまま買わず、手数料の安いネット証券を使う。そして迷ったら、商品を売らないFPに相談する。
投資で80万円を溶かした私が、身をもって学んだ教訓です。退職金は、長年の苦労の結晶です。それを一瞬の判断で減らしてしまわないように、どうか焦らず、勉強と準備をしてから運用を始めてください。
同じ失敗をする人が、一人でも減ることを願っています。
👉 退職金を投資で失敗しないために|YouTubeを信じて80万円溶かした62歳の教訓
👉 無料FP相談おすすめ3選|62歳が実際に使って分かった正直な感想と選び方


コメント