S&P500とオルカンどちらがいい?62歳が失敗を経て実際に選んだ理由

S&P500とオルカンを比較するイメージ画像 老後のお金

「S&P500とオルカン、結局どちらがいいの?」

NISAを始めようとすると、必ずぶつかるこの疑問。ネットで調べると「S&P500一択」「いやオルカンが正解」と真逆の意見が飛び交っていて、結局どちらを選べばいいのか分からなくなりますよね。

私もそうでした。61歳からNISAを始めるまでに、個別株のレバレッジETFで大きな損を出し、有料セミナーに4万円払い、それでも迷い続けた末にたどり着いた答えが「S&P500とオルカンの両方」でした。

この記事では、投資初心者だった62歳の私が失敗を重ねながらS&P500とオルカンにたどり着いた経緯と、現在月8万8千円を投資して実際に増えている現状をお伝えします。


S&P500とオルカンの基本的な違い

まず基本を整理します。

S&P500とは

アメリカの代表的な500社に分散投資するインデックスファンドです。アップル・マイクロソフト・アマゾンなど世界を代表する企業が上位を占めています。過去の実績では年平均7〜10%のリターンがあり、長期投資の王道とされています。

デメリットは米国一国への集中投資という点です。米国経済が低迷すれば、そのままダメージを受けます。

オルカン(全世界株式)とは

正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。日本を含む世界約50カ国・3000銘柄以上に分散投資するファンドです。一本で世界中に投資できるため、地域リスクを最小限に抑えられます。

ただし実態としては米国株が約60%を占めているため、S&P500と完全に別物というわけでもありません。

どちらが優れているか

結論から言うと、過去の実績ではS&P500の方がリターンが高い傾向にあります。しかし将来も同じかどうかは誰にも分かりません。これが「どちらが正解か」という議論が永遠に続く理由です。


私がS&P500とオルカンにたどり着くまでの失敗談

最初の失敗|レバレッジETFで大損

正直に言います。私の投資の始まりは、かなり痛い失敗でした。

61歳でNISAを始める前、「少ない資金で大きく増やせる」という言葉に惹かれて、個別株のレバレッジETFに手を出しました。レバレッジETFとは、指数の値動きを2倍・3倍に増幅させた商品です。上がれば大きく増えますが、下がれば大きく減ります。

「なんとなくよさそう」「増えるかもしれない」という根拠のない判断で買った結果、結構な損失を出しました。自己破産まで経験した私が、また投資で失敗するとは思っていませんでした。「投資のことをよく知らないまま手を出してはいけない」という当たり前のことを、お金を払って学びました。

有料セミナーへの挑戦|4万円の授業料

レバレッジETFの失敗で「もう投資はやめよう」と思いかけました。でも「このままでは老後が本当に危ない」という危機感の方が強かった。

そこで有料の投資セミナーに申し込みました。金額は最終的に約4万円。「また騙されるんちゃうか」という不安もありましたが、「ちゃんと勉強しないと同じ失敗を繰り返す」と思い切って払いました。

セミナーはカリキュラムに沿って順番に学んでいき、その都度講師に質問できる形式でした。「インデックスファンドとは何か」「なぜ長期・積み立て・分散が重要なのか」「S&P500とオルカンの違いは何か」といった基礎から丁寧に教えてもらいました。

4万円という金額は決して安くはありませんでした。でも今思えば、あのセミナーなしには今の投資スタイルにはたどり着けなかった。それだけの価値はあったと思っています。

自分でも焦らず勉強した

セミナーで基礎を学んだ後、自分でも本やYouTube・ブログで情報を集めました。焦らずに、少しずつ理解を深めていきました。

調べれば調べるほど「長期投資ではインデックスファンドが最も合理的」という結論に行き着きました。個別株やレバレッジETFのような「短期で大きく増やそう」という発想は、62歳の私には合わないと確信しました。

60代からの投資は「大きく増やす」より「着実に守りながら増やす」が正解です。そう気づいたとき、S&P500とオルカンという選択肢が自然と浮かび上がりました。


なぜS&P500とオルカン両方を選んだのか

最終的に私が選んだのは「S&P500とオルカンの両方」です。

理由はシンプルです。どちらが正解か分からないなら、両方買ってリスクを分散すればいい。完璧な答えを探して動けないより、納得できる形で動き始める方が大切だと思いました。

S&P500は米国の成長力に賭ける選択です。オルカンは世界全体の成長に賭ける選択です。両方持つことで、米国一国に偏るリスクを分散しながら、米国の成長もしっかり取り込めます。

「正解はどちらか」という問いへの私の答えは「どちらも正解になり得るから両方持つ」です。


61歳からNISAを始めた私の現在の状況

毎月8万8千円を投資に回している

61歳から年金を繰り上げ受給して、その全額をNISAの積み立てに回しています。毎月8万8千円がS&P500とオルカンに自動的に積み立てられています。

年金を生活費に使わずに投資に回せるのは、今も製造会社に嘱託社員として働いていて給与収入があるからです。この状況が続く間は、できるだけ多くを投資に回し続けるつもりです。

実際に増えている

投資を始めてから、資産は確実に増えています。年によって変動はありますが、全体的には右肩上がりの状況です。

最初は怖かったです。「元本が減ったらどうしよう」という不安は今も完全にはゼロではありません。でも投資を始めて実際に運用益が出ているのを見て、「お金に働いてもらう」という感覚が少しずつ身についてきました。

レバレッジETFで大損した経験がある私が、今は長期・積み立て・分散という王道の投資法で安定した運用ができています。あの失敗があったからこそ、今の正しい方向性にたどり着けたとも言えます。

もっと早く始めればよかったという後悔

一番の後悔は「なぜもっと早く始めなかったのか」です。

50代の前半からインデックス投資を始めていれば、今頃どれだけの資産になっていたか。廃業・破産という事情があったとはいえ、55歳で再就職してから6年間、投資を先送りにしていたことは本当に惜しかったと思います。

この後悔を読んでいる方には経験してほしくない。だからこそ「60代でも遅くない、でも今すぐ始めてください」と伝えたいのです。


S&P500とオルカン、60代はどちらを選べばいいか

正直に言います。どちらが正解かは誰にも分かりません。でも60代の方に向けて、私なりの考え方をお伝えします。

迷うなら両方買う

私のように「どちらか決められない」という方は、両方買うのが一番シンプルな解決策です。比率は半々でも、S&P500多めでも、自分が納得できる形で構いません。

大切なのは始めること

S&P500かオルカンかという議論より、「今すぐ始めるか・始めないか」の方がはるかに重要です。完璧な答えを探して動けないでいる間にも、時間は確実に過ぎていきます。

60代からでも長期投資は有効

「60代から投資を始めても遅い」という考えは間違いです。65歳から85歳まで20年間、投資を続けることができます。20年あれば、インデックス投資は十分な成果を出せる期間です。85歳までとても働けない!と感じるでしょうが追加投資なしで運用だけし続けるという方法もあります。


まとめ|失敗を経てたどり着いたシンプルな答え

レバレッジETFで大損し、有料セミナーに4万円払い、自分でも勉強し続けた末にたどり着いた答えは、驚くほどシンプルでした。

S&P500とオルカンを両方買って、毎月積み立てて、長期で持ち続ける。それだけです。

難しい分析も、毎日の株価チェックも必要ありません。62歳の私でも、毎月8万8千円を自動的に積み立てながら、資産が増えていくのを確認しています。

「投資はよく分からない」「失敗が怖い」という気持ちはよく分かります。私も同じでした。でもあの失敗があったからこそ、今の正しい方向性にたどり着けました。

同じ失敗を繰り返さないためにも、まずはインデックスファンドの基礎を学んでから始めることをお勧めします。


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