「70歳まで働く時代」と言われても、実際に何歳まで働けるのか、体がついてくるのか、会社に居続けられるのか。60代になると、この問いが現実のものとして迫ってきます。
私は現在62歳。嘱託社員として製造会社で働いています。正直なところ、「働かざるをえない」という気持ちが強いです。でも同時に、完全にリタイヤして何もしなくなることへの不安もある。この二つの気持ちが、いつも頭の中にあります。
「働かざるをえない」という本音
お金のためだけやない
仮に老後資金の不安が完全になくなったとしても、完全リタイヤして何もしなくなったら、すぐに動けなくなってしまうと思っています。体を使わなくなれば衰える。頭を使わなくなれば鈍る。そして何より、生き甲斐がなくなる。
「働く」ということは、お金を稼ぐだけやない。社会との繋がりを持ち、自分の存在意義を感じ、体と頭を動かし続けることでもあります。それを全部失ってしまうのが、お金がなくなることと同じくらい怖いんです。
だから65歳以降も、70歳くらいまでは何らかの形で働くことを視野に入れています。フルタイムじゃなくてもええ。体が動く間は、何かしらの形で社会に関わり続けたい。それが今の正直な気持ちです。
定年後の現実|給与10%減から始まった
60歳で定年を迎えたとき、嘱託社員として再雇用されました。そのとき給与は10%減になりました。定年後の再雇用でこの程度なら、まだ恵まれた方かもしれません。世の中には、定年後に給与が半分以下になるケースも珍しくありません。
ありがたいことに、その後毎年昇給があり、今は正社員時代並みの水準に戻っています。でもこれは、当たり前やないと思っています。会社に必要とされ続けているから、昇給してもらえる。それだけのことです。
「戦力外」と言われる恐怖とどう向き合うか
常に頭の片隅にある不安
嘱託社員という立場は、いつ「来月から来なくていい」と言われてもおかしくない立場です。会社の業績、自分の体力、年齢。どれか一つが崩れれば、契約は更新されないかもしれない。
この不安は、正直なくなりません。ただ、不安を抱えたまま何もしないのと、不安を抱えながら行動するのとでは、全然違います。私は後者を選んでいます。
替えの利かない人物になる努力
職場で「この人がいないと困る」と思ってもらえる存在になること。これが戦力外を防ぐ一番の方法やと思っています。技術でも、経験でも、人間関係でも、何か一つ「この人にしかできないこと」を持っておく。
私は製造現場での技術と、業務改善・発明の実績を積み上げてきました。自分が手がけた開発・改善が会社に利益をもたらしていると感じられるとき、「まだここに必要とされている」という安心感があります。
でもそれでもダメなときのために、ネット副業も同時に進めています。収入の柱を一本だけにしない。会社の給与がなくなっても、すぐに詰まらない状態を作っておく。これが60代の雇用リスクへの、現実的な答えやと思っています。
60代の雇用で知っておくべき現実
60代からの再就職は選択肢が一気に狭まる
60代になると、再就職の選択肢が現役時代とは比べものにならないくらい狭まります。給与は下がる、職種は限られる、体力も若い頃ほどない。「もし今の職場を失ったら」と考えると、60代の雇用リスクが見えてきます。
だからこそ、今の職場で長く働き続けるための努力と、万が一に備えた収入源の多様化を、同時に進めておく必要があります。どちらか片方では不十分です。
70歳雇用時代の現実
国は「70歳まで働ける環境の整備」を進めていますが、現実はそれほど甘くありません。70歳まで雇用の機会があっても、若い頃と同じ給与・同じ仕事ができるわけやない。体力の衰え、デジタル化への対応、職場での立場の変化。60代が「働き続ける」ためには、これらとうまく付き合っていく必要があります。
62歳の私がやっている3つの備え
「何歳まで働けるか」という問いへの答えは、人それぞれです。でも働き続けるために、今からできることはあります。私が実際にやっていることをお伝えします。
①体を動かし続ける|毎日のストレッチと自重トレーニング
体力は年々衰えていくのは分かっています。だからこそ、現状維持を目標に毎日ストレッチと自重トレーニングを欠かさずやっています。
大げさなことは要りません。毎日少しずつ体を動かし続けることで、「動ける体」を保てます。動ける体があるから、働き続けられる。これが60代の雇用を支える土台です。
②頭を使い続ける|毎日の英会話とブログ
体と同様に、頭も使わなければ衰えます。私は毎日15分の英会話学習を続けています。加えて、このブログの執筆やAIとの対話も、頭の体操になっています。
新しいことを学ぶ姿勢を保つこと。それが、年齢を重ねても「使える人材」であり続けるための、一番の方法やと思います。
③収入源を複数持つ|会社一本に頼らない
会社の給与だけに頼らない。これが60代の雇用リスクへの現実的な答えです。万が一、戦力外と言われても、すぐに生活が詰まらない状態を作っておく。
私はAIを使ったブログ副業に挑戦しています。月5〜10万円の副収入を目標に、コツコツ積み上げています。会社が全てやなくなれば、戦力外の恐怖も少し和らぎます。収入の多様化は、精神的な余裕にもつながります。
まとめ|「何歳まで働けるか」より「何歳まで働き続けられるか」
「何歳まで働けるか」という問いは、受け身の問いです。でも大事なのは「何歳まで働き続けられるか」、つまり自分から動ける状態を保つことやと思います。
体を鍛え、頭を使い、職場で必要とされる努力を続けながら、万が一に備えて収入源を複数持っておく。62歳の私が毎日やっていることは、全部この一点につながっています。
60代はまだまだ現役です。でもそのためには、意識して準備し続けることが必要です。「いつかやろう」ではなく、今日から少しずつ始めてください。動ける体と働ける環境は、待っていても来ません。自分で作るものです。
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