ある調査によれば、「自分は無趣味だ」と答えた60代は、およそ4人に1人にのぼるそうです。
「趣味と言えるほどのものはない」。そう感じている方は、思っているより多いのかもしれません。仕事一筋で生きてきた方ほど、この感覚に心当たりがあるのではないでしょうか。
今日は、趣味を持つことの意味と、私自身がこの歳になって出会った新しい夢中になれることについて、お話ししたいと思います。
趣味がないと、何が起きるのか
「生きがいを感じない」60歳以上は5人に1人
内閣府の調査では、60歳以上の約20%、つまり5人に1人が、生きがいを「あまり感じていない」「まったく感じていない」と回答しています。
定年退職は、長年続けてきた仕事や役割を失う出来事でもあります。喪失感や孤独感につながることも、決して珍しくありません。
「自分はなんてつまらない人生を送ってきたんだろう」。そんな自己嫌悪に陥ってしまう方もいるようです。仕事という役割がなくなった途端、自分の存在価値がわからなくなる、という声もよく聞きます。
趣味がお金と健康、両方を左右する
趣味を持たないことは、心の問題だけでは終わりません。お金の使い方や、体の健康にも影響してきます。
没頭できることがないと、暇を持て余して無駄な出費に走ってしまう、というケースもあります。逆に、外出を伴う趣味を持つ高齢者は、身体機能の維持率が高いというデータもあります。毎日〜週4〜5日外出する高齢者では、男性で79.7%、女性で68.8%が身体機能を維持できているそうです。
趣味は、単なる暇つぶしではありません。お金と健康、両方を守るための土台なのです。自宅にこもりがちな生活は、思っている以上にじわじわと生活の質に影響していきます。小さなきっかけが、大きな違いを生むこともあるのです。
私が出会った趣味は「ブログとAI」でした
きっかけと、始めてみて感じたこと
私自身、この歳になって夢中になっているのが、ブログの執筆と、AIの可能性を学ぶことです。
最初は、単純に興味本位でした。「AIというものが、一体どこまでできるのか」。その好奇心から触り始めました。
実際に使ってみると、想像していたよりずっと身近な道具でした。難しい専門知識がなくても、話しかけるように使えば、いろいろな作業を手伝ってくれます。
今では、このブログの記事を作る過程そのものが、私にとって毎日の楽しみになっています。新しいことを学びながら、自分の経験を文章にしていく。この作業に、想像以上の充実感を感じています。書いた記事が誰かの役に立つかもしれないと思うと、続ける力にもなります。
正直、若い頃はパソコンが得意なほうではありませんでした。それでも、少しずつ触っているうちに、抵抗感はどんどん薄れていきました。
実際今までにネットビジネスに挑戦した期間もありますが記事の執筆に限界を感じて挫折してしまいました。ですがAIのおかげで今現在続けることが出来ています。
シニアがAIに向いている、という意外な理由
AIは、指示された通りに動く道具です。だからこそ、うまく使いこなせるかどうかは、「何を、どう聞くか」という質問力に大きく左右されます。
長年、仕事や事業を通じて、人に何かを説明したり、交渉したり、問題を整理したりしてきた経験は、そのままAIへの「質問の質」に直結します。的確に聞けば、AIは的確に答えてくれる。この「聞く力」は、長く社会で揉まれてきた世代のほうが、実は持っていることが多いのです。
もう一つは、「本質を見抜く力」です。AIが出してきた答えが、本当に正しいか、実情に合っているかを判断するのは、結局のところ人間です。長年の経験を通じて培った判断力があれば、AIの出力を鵜呑みにせず、必要な部分を取捨選択できます。世の中を渡り歩いてきた経験は、こういう場面でこそ生きてきます。
そして、文章そのものにも表れます。AIが構成や下書きを手伝ってくれても、そこに自分の実体験や失敗談を加えることで、初めて深みのある文章になります。18年の事業経験や、投資の実践、これまでの失敗や再起の記録。これらはAIには持っていない、私だけの財産です。AIは土台を作る手伝いはできても、深みを作れるのは経験を持つ人間だけなのです。
若い世代のほうがITスキルは高いかもしれません。それでも、AIという道具を「どう使いこなすか」という一点においては、人生経験の厚みが、確かな武器になります。年齢を理由に尻込みする必要は、まったくないのです。
始めるのに、大きな決意はいりません
「新しいことを始める」と聞くと、どうしても身構えてしまいがちです。でも、実際にはそんなに大げさなものではありません。
私自身、最初は「試しに触ってみよう」という軽い気持ちからのスタートでした。うまくいかないことがあっても、気楽に何度でも聞き直せるのが、AIという道具のいいところです。人に聞くと気を遣ってしまうようなことも、遠慮なく質問できます。この気軽さが、私が続けられている一番の理由だと思います。
スマホでメッセージアプリを使う感覚に近い、と言えば伝わるでしょうか。「〜について教えて」と話しかけるだけで、丁寧に答えが返ってきます。難しく考えすぎず、まずは触れてみることが、何よりの近道です。うまくいかなくても、それも含めて経験になります。ブログやAIを副収入につなげる道筋については、以前の記事「副収入完全ガイド」でも詳しく取り上げていますので、興味のある方はあわせてご覧ください。
お金のかからない趣味、こんな選択肢もあります
外で体を動かす趣味
ウォーキングは、運動靴さえあればすぐに始められます。家庭菜園も、種や肥料をそろえるだけで、費用は0円から3,000円程度です。
収穫した野菜を食卓に並べれば、食費の節約にもつながります。体を動かしながら、家計にも優しい趣味です。日光を浴びながら体を動かす時間は、気分の切り替えにも役立ちます。近所を歩くだけでも、季節の変化に気づく楽しみがあります。
家でできる趣味
読書は、図書館を利用すれば費用はかかりません。語学学習や資格取得も、独学であればお金をかけずに始められます。
新しい知識を得ることは、脳の活性化にもつながるとされています。私自身、英会話学習を毎日15分の習慣として続けていますが、これも立派な、お金のかからない趣味の一つです。
特別な道具も、大きな出費も必要ありません。今日から、いつでも始められることばかりです。まずは一つ、気軽に試してみることをおすすめします。
趣味選びで大切な3つのポイント
趣味を選ぶときは、3つの視点を意識してみてください。
一つめは、健康寿命を伸ばせるかどうか。二つめは、無理なく長続きするかどうか。三つめは、経済的な負担が少ないかどうかです。
この3つが揃っていれば、老後の暮らしを支える、頼れる相棒になってくれるはずです。無理に一つに絞る必要はありません。いくつか掛け持ちして、その日の気分で使い分けるのもいいでしょう。
まとめ 趣味は、老後の家計と心を守る投資です
趣味を持つことは、贅沢なことではありません。お金を使いすぎない生活習慣にもつながり、心の健康も守ってくれる、いわば投資のようなものです。趣味と並んで、老後の家計を支える土台になるのが、お金そのものの計画です。老後資金づくりの基本的な考え方については、以前の記事「55歳から始める老後資金」や「60代のお金の生き方ガイド」もあわせてご覧ください。
私にとって、それがブログとAIでした。もし4年前の自分に「今こんなことをしているよ」と伝えたら、きっと驚くと思います。皆さんにとっての「それ」は、まだ見つかっていないだけかもしれません。
今日、何か一つ、気になっていたことを試してみませんか。小さな一歩が、これからの日々を大きく変えてくれるかもしれません。趣味に、遅すぎるということはありません。何歳からでも、新しい夢中は見つけられます。


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