「副業を始めたけど、確定申告はどうすればええんやろ」。60代で副業を始めると、必ずこの疑問にぶつかります。
私は現在62歳。年金を受給しながら嘱託社員として働き、ブログ副業にも挑戦しています。毎年確定申告をしていますが、副業が加わると話が変わってきます。税制は毎年何らかの変更があって、正直うんざりすることもある。でも知らないと損をするのは自分です。
この記事では、60代が副業を始めたときに必ず知っておくべき確定申告の基本を、できるだけ分かりやすく解説します。ただし税務は個人の状況によって異なるため、詳細は税理士や税務署への相談をお勧めします。
副収入があったら確定申告は必要か
給与所得者の「20万円ルール」
会社員・嘱託社員など給与所得がある人の場合、副業で得た所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。これが「20万円ルール」と呼ばれるものです。
ここで大事なのは「20万円」の基準が「収入」ではなく「所得(収入から経費を引いた金額)」だということです。たとえばブログ副業で売上が30万円あっても、サーバー代・ドメイン代・ツール代などの経費が15万円あれば、所得は15万円になります。20万円を超えなければ所得税の確定申告は不要です。
経費をきちんと記録しておくことが、確定申告の負担を減らす一番の方法やということです。
20万円以下でも「住民税」の申告は必要
ここが多くの人が見落とす落とし穴です。副業収入が20万円以下なら確定申告不要というルールは、所得税に限った話です。住民税には「20万円申告不要ルール」はありません。
副業収入が20万円以下でも、住民税については市区町村役場への申告が必要な場合があります。申告しないでいると、後で追徴課税される可能性があります。「確定申告したから全部OKや」と思わず、住民税の申告も忘れずに確認してください。
住民税の申告|具体的な手順
住民税の申告は、難しく考える必要はありません。手順はシンプルです。
申告先:自分が住んでいる市区町村の役所(堺市なら堺市役所)
期限:翌年3月15日までが目安
持参するもの:副業収入が分かる書類(支払調書など)・マイナンバーカード
方法:窓口に行くか、自治体によってはオンライン申告も可能
ただし一つ大事なことがあります。確定申告をした場合は、住民税の申告は別途不要です。確定申告のデータが自動的に市区町村に共有されるからです。
つまり住民税の申告が別途必要になるのは、「所得税の確定申告はしなかったが、副業収入があった場合」です。副業収入が20万円以下で確定申告をしなかった人は、住民税だけ申告する必要があるということです。ここを勘違いして何もしないでいると、後で追徴課税される可能性があります。注意してください。
年金受給者の確定申告は?
年金だけなら原則不要
公的年金を受け取っている方は、年金から源泉徴収という形で税金が引かれています。そのため、公的年金の収入が400万円以下で、年金以外の所得がほぼない場合は、原則として確定申告は不要です。
私も年金を繰り上げ受給していますが、給与収入と副収入もあるため、毎年確定申告をしています。
年金受給者でも確定申告した方がいいケース
年金受給者が確定申告した方がいい場合があります。医療費控除・生命保険料控除・地震保険料控除など、年金の源泉徴収では反映されない控除があるからです。これらの控除を受けるには、確定申告が必要です。
去年、大きな医療費がかかった方や、生命保険料を払っている方は、確定申告することで税金が戻ってくる可能性があります。「難しそう」と思って放置するのは、もったいない。
副収入の確定申告|実際にどうするか
まず所得の種類を確認する
副収入の確定申告をする前に、自分の副収入がどの「所得区分」に当たるかを確認することが大切です。区分によって、計算方法や経費の扱いが変わります。
ブログのアフィリエイト収入やせどりの収入は、規模が小さければ「雑所得」になることが多いです。規模が大きく、事業として認められる場合は「事業所得」になります。事業所得になれば、青色申告で最大65万円の控除を受けられるメリットがあります。
経費をきちんと記録しておく
副収入に関わる経費は、必ず記録しておいてください。ブログ副業なら、サーバー代・ドメイン代・有料ツール代・書籍代(副業に関係するもの)などが経費になります。
レシートや領収書を捨てずに保管しておくだけでいい。面倒くさいと思うかもしれませんが、経費を正しく計上するかどうかで、払う税金の額が変わります。
確定申告のやり方はYouTubeで学べる
「確定申告のやり方が分からない」という方も多いと思いますが、今はYouTubeで分かりやすく解説してくれている動画がたくさんあります。初めてでも、動画を見ながら順番に進めれば、それほど難しくありません。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、画面の指示に従って入力するだけで申告書が作れます。難しく考えすぎる必要はありません。
私が確定申告で毎年「うんざり」する理由
確定申告は毎年やっていますが、正直なところ、毎年何らかの変更があってうんざりすることもあります。控除の金額が変わったり、申告書の様式が変わったり。去年と同じやり方でやったら間違えた、ということもあります。
でも、うんざりしながらもやり続けているのは、知らないと損をするのは自分だから。税金は「知っている人」と「知らない人」で、払う金額が変わってきます。面倒でも、毎年少し勉強するつもりで向き合うしかありません。
自営業時代の最初の2〜3年は自分で確定申告をしていましたが、その後は税理士に頼みました。副収入が大きくなってきたら、税理士に相談するのも一つの選択肢です。複雑な状況になればなるほど、プロに任せた方が結果的に安くつくことがあります。
まとめ|副収入を始めたら早めに確認を
60代で副収入を始めたときの確定申告について、押さえておくべきポイントをまとめます。
給与所得者は副収入の所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は別途必要な場合があります。年金受給者は各種控除を受けるために確定申告した方が得な場合があります。そして経費はきちんと記録しておくことが節税の基本です。
「難しそう」と思って後回しにするより、副収入を始めた段階で早めに確認しておくことが大切です。YouTubeや国税庁のサイトを活用しながら、一歩ずつ進めてください。複雑な場合は税理士への相談も検討してみてください。
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