「気づいたら50歳を超えていた」と気づいた日
「あれ、もう50過ぎてたんか・・」
そう気づいたのは、誇れる場面では
ありませんでした。
自己破産したとき、ふとそのことに
気づいたのです。
ただ、正直に言うと、そこで強い焦りを
感じたわけではありませんでした。
「人生終わった」とか「もう取り返せない」とか、
そういう感覚すら湧いてこなかった。
頭の中にあったのは、もっと目の前のこと
でした。今日をどう乗り切るか。それだけで、
頭がいっぱいだったのです。
この記事は、「このままでいいのか・・」と
感じている50代後半の方に向けて書いています。
当時の私には見えていなかったこと、
そして62歳になって初めて言える話をします。
「今この瞬間」しか見えなかった日々
50代後半というと、世間的には
「老後について考え始める年代」と
言われます。
でも、私はまったく違いました。
老後どころか、来月のこと、来週のこと、
今日のことしか見えていませんでした。
「先のことを考える」という発想自体ありませんでした。
余裕がない人間は、先を見られない。
これは言い訳ではなく、当時の私の
正直な実感です。
だから「このままでいいのか・・」という焦りすら、
当時の私には浮かんできませんでした。
焦るための余白すら、なかったということです。
60歳の定年が近づいて、初めて「先」が見えた
私が本格的に「先のこと」を考え、
対策を打てるようになったのは、
60歳の定年を迎える少し前でした。
50代後半から、実に数年が経っていました。
振り返ると、もっと早く「先」を見ることが
できていれば、という思いはあります。
ただ同時に、「今この瞬間」しか見えない
時期があったからこそ、その先で目が覚めたのも
事実です。
大事なのは、「いつから始めたか」より
「始めたという事実」だと、今は思っています。
62歳の私が、当時の自分に言いたいこと|「愚かなことは控えろ」
もし50代後半の自分に会えるなら、
伝えたい言葉はこれです。
「愚かなことは控えろ!」
これは、もともと私が好きな言葉です。
どこで聞いたのか、もう覚えていません。
でも、愚かなことばかりしてきた自分には、
グサッと刺さる言葉でした。
欲しいものか、必要なものか
具体的に何を控えるべきか。
今の私が実践していることを話します。
服や家電で「欲しいな」と思うものがあっても、
それが「必要なもの」かどうかを、
まず考えるようにしています。
服なんかは、しょっちゅうです。
Amazonを眺めていても、ついつい
「これええな、欲しいな」と思うものが出てきます。
でも、そこで一度立ち止まる。
「これ、ほんまに必要か?」と自問すると、
たいていは「必要やない」と答えが返ってきます。
そうしたら、買いません。
必要なものであれば、できるだけ
惜しまずに買います。ここはケチりません。
でも、そうでないなら――
「あったらいいな」程度のものなら――
それはすべて浪費やと割り切ります。
「必要だ」と判断して、惜しまず買ったもの
逆に、最近「これは必要や」と判断して、
出費は痛かったけれど買ったものがあります。
ポータブル電源とソーラーパネルのセット、
そして食料や水などの日用品の備蓄です。
2026年に入ってから、中東情勢が
不安定になり、石油の供給や物価への影響が
ニュースで取り上げられるようになりました。
もし電気が止まったら、物流が滞ったら――
そう考えたとき、これは「欲しいもの」ではなく
「家族を守るために必要なもの」だと判断しました。
決して安い買い物ではありません。
正直、出費は痛かったです。
でも、必要だと判断したものには、
惜しまずお金を出す。これが私の今の基準です。
つまり、「欲しいか必要か」というのは、
ケチケチすることとは違います。
必要なものにはしっかり使い、
不要なものは買わない。
そのメリハリこそが大事なんやと思います。
「それくらいええやないか」が一事が万事になる
「そんな小さいこと、それくらいええやないか」
と思う人もいるかもしれません。
でも、この小さな判断こそが、
一事が万事につながります。
「これくらいええやろ」を積み重ねた結果が、
50代の私でした。深く考えずにお金を使い、
表面だけの知識で判断し、結果として
自己破産しました。
欲しいか必要か。この一問を
自分に問いかける習慣が、
お金との向き合い方そのものを変えます。
「このままでいいのか」と思っている時点で、もうそのままではいけない
もし今、「このままでいいのか・・」と
感じているなら、はっきり言います。
その時点で、もうそのままではいけないんです。
「このままでいいのか」という問いが
浮かんでくるのは、心のどこかが
「変わったほうがいい」と分かっているからです。
その声を、無視しないでほしいと思います。
一つひとつ、精査する
とはいえ、いきなり人生全部を
変える必要はありません。
大事なのは、一つひとつ精査することです。
具体的には、こんな順番で見ていきます。
まず固定費です。毎月自動的に
出ていくお金を見直します。
・保険:保障内容が今の生活に合っているか
・通信費:スマホのプランは過剰でないか
・サブスク:使っていない月額サービスはないか
次に、買い物のクセです。
「欲しいから」で買っていないか、
「必要だから」で買っているか。
最後に、なんとなく続けている支出です。
惰性で払い続けているもの、
昔は必要だったが今は不要なもの。
これを一つずつ洗い出します。
全部を一度にやる必要はありません。
今日は保険、来週は通信費、と
一つずつでいいのです。
お金の不安には、具体的な対策がある
「お金が不安」というだけで止まっていると、
不安はずっと不安のままです。
でも、「具体的に何をすればいいか」まで
落とし込めば、不安は「やること」に変わります。
例えば、固定費を見直すこと。
私は保険を見直して、月2万5000円の
余裕を作りました。年間にすると30万円、
10年で300万円の差です。
例えば、その余裕を投資に回すこと。
55歳からでも、NISAで10年以上の
運用期間が確保できます。
例えば、専門家に相談すること。
自分一人で抱え込まず、FPに話すだけで
見えてくることがたくさんあります。
「このままでいいのか」を、
「次に何をするか」に変換する。
それが、50代後半でできる
一番大事なことやと思います。
今日からできる3つのこと
最後に、この記事を読んだあなたが
今日からできることを、3つにまとめます。
①買い物の前に「欲しいか、必要か」を自問する
服でも家電でもネットの買い物でも、
レジに進む前に一度立ち止まる。
これだけで、浪費は確実に減ります。
②固定費を一つだけ見直す
保険、通信費、サブスク。どれか一つでいい。
今日、契約内容を確認してみる。
一度見直せば、効果はずっと続きます。
③お金の不安を「やること」に変える
漠然とした不安のままにしない。
「何を、いつ、どうするか」まで考える。
一人で難しければ、FPに相談するのも
立派な一歩です。
まとめ|「今この瞬間」の先にも、人生は続く
50代後半の私は、「今この瞬間」のことで
頭がいっぱいでした。焦りを感じる余裕すら
ありませんでした。
でも、その先に、60代の今があります。
あのとき見えなかった「先」が、
今はちゃんと見えています。
62歳の私から、50代後半の方へ。
「愚かなことは控えろ」
欲しいものか、必要なものか。
その一問を、まず自分に問いかけてみてください。
「このままでいいのか」と感じているなら、
それは変わるための、最初のサインです。
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