50代の私は、お金も健康も「なんとかなる」と思っていた
62歳になった今、50代の自分に会えるなら、
まず頭をはたいてやりたいと思います。
「お前、このままやと本当にアカンぞ」と。
工場を経営していた50代前半、私は好きなものを
買い、好きな場所で飲み、身分不相応な車に
乗っていました。お金の使い方を深く考えたことなど、
一度もありませんでした。表面だけの知識で
お金を使い、気づけば自己破産。
それでもお金に対する考え方は、すぐには
変わりませんでした。せどり、アフィリエイト、
情報商材、有料セミナー。「少し勉強すれば
また稼げる」と、懲りずに簡単に
考えていました。
健康も同じでした。タバコは1日60本。暴飲暴食。
体に不具合があっても病院には行かず、
寝不足で体が重い日々を「まあこんなもんや」と
放置していました。
そしてある夜、お腹に激痛が走ったのです。
50代でやっておけばよかったこと①|お金の「使い方」より「増やし方」を学ぶ
50代の私に一番足りなかったのは、
お金の知識ではなく「お金と向き合う姿勢」
だったと思います。
工場経営時代、収入はそれなりにありました。
だが使い方はひどかった。飲み代、車、
「なんとなくかっこいい」と思って買ったもの。
表面だけの知識で投資らしきことに手を出し、
深く学ばずに損をしました。
自己破産後も、根本は変わっていませんでした。
情報商材に数万円、有料セミナーに4万円。
「これさえやれば稼げる」という言葉に
何度も乗ってしまいました。
今の私がやっていること、それは
繰り上げ受給した年金(月約8万8000円)を
全額、S&P500とオールカントリーファンドに
積み立てています。派手さはゼロ。でもこれが、
今の私にできる最も堅実な資産形成です。
50代のうちにこれを知っていたら。
NISAの存在を、インデックス投資の仕組みを、
複利の力を――あの頃の私に教えてやりたい。
50代のうちにやるべきお金の行動3つ
①NISAを今すぐ始める。少額でも構いません。
60代になってからでは積み立て期間が
短くなります。50代から始めた10年と、
60代から始めた10年は、複利の差で
大きく変わります。
②「表面の知識」でお金を動かさない。
YouTubeやSNSで見た情報だけで投資判断を
するのは危険です。私はレバレッジETFで
約80万円を溶かしました。その苦い経験から
言います。怪しい話ほど魅力的に見えます。
③一度FPに家計全体を見てもらう。
保険、年金、貯蓄、投資――全部バラバラに
考えていると、どこかに必ず穴が開きます。
私はFP相談で保険料を月3万8000円から
1万3000円に削減できました。月2万5000円、
年間30万円、10年で300万円の差です。
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50代でやっておけばよかったこと②|「動ける体」は最大の資産と知る
ある夜のことでした。
お腹に激痛が走りました。
今まで感じたことのない、ただ事ではない痛み。
脂汗が出て、まともに動けない。
家族と一緒に、車で病院へ向かいました。
夜の道を走りながら、痛みに耐えつつ、
頭の中ではいろんなことが
ぐるぐると回っていました。
診断は、潰瘍性大腸炎でした。
ベッドの上で、初めて「寿命」を考えた
痛みの中で、正直「もうダメかもしれん」
と思いました。
でも同時に、根拠もなく「まだいける」とも
思ったのです。
お金のこと、子どものこと、住まいのこと、
親のこと。やらなければならないことが
山ほどある。まだ何も終わっていない、と。
あのとき初めて、私は「健康と寿命」について
真剣に考えました。それまで一度も、
自分が病気になるなんて思っていなかったのです。
診断されてから、生活が変わった
潰瘍性大腸炎と診断されてから、
私の生活は変わりました。
まず、食べるものに気をつけるように
なりました。それまでは好きなものを
好きなだけ、という暴飲暴食でしたが、
体に負担のかかるものを避けるようになりました。
そして、ストレスです。
この病気はストレスが大きく影響すると言われ、
自分の心の状態にも気を配るように
なりました。
これらは、50代になるまで
一度も意識したことのないことでした。
病気になって、初めて「体をいたわる」
ということを覚えたのです。
50歳で、タバコと暴飲暴食をやめた
1日60本吸っていたタバコをやめたのは、
ちょうど50歳の頃でした。
暴飲暴食をやめたのも、同じ時期です。
正直、長年の習慣を断つのは
簡単ではありませんでした。
でも、体が限界を訴えていたのだと思います。
62歳になった今、振り返って思います。
「あのとき50歳でやめておいて、本当によかった」と。
もしあのまま吸い続け、暴飲暴食を
続けていたら、今こうして働けていたか
どうか分かりません。
同時に、「もっと早くやめていれば」
という後悔も、正直あります。
動ける体があってこそ、すべてが成り立つ
今、62歳になって、はっきり分かります。
動ける体があってこそ、働ける。
働けてこそ、収入がある。
収入があってこそ、老後の備えができる。
お金の話をいくら積み上げても、
健康という土台が崩れたら全部が崩れます。
50を過ぎると、動ける、働ける体を
維持することが、最大の資産だと思い知りました。
これが、50代の私に一番伝えたいことです。
50代のうちにやるべき健康管理3つ
①年に1回、人間ドックを受ける。
健康診断で「異常なし」でも、
精密検査が必要なケースは多いです。
50代は生活習慣病が本格化する年代です。
「まだ大丈夫」は禁物。
②タバコ・暴飲暴食と決別する。
私は50歳でやめました。遅かったかも
しれませんが、やめなかった場合より
ずっとよかったと断言できます。
60代の健康寿命は、50代の生活習慣が
決めます。
③「体が資本」を数字で理解する。
健康寿命と平均寿命の差は約10年と
言われます。この10年間、医療費・介護費が
かかりながら、思うように動けない状態が
続く可能性があります。50代から備えるべきは、
お金だけでなく体そのものです。
50代の後悔を、60代の行動に変える
正直、50代の私はひどいものでした。
お金は使い放題、体はボロボロ、
知識は表面だけ、将来の備えはゼロ。
「なんとかなる」という根拠のない楽観で
生きていました。
でも、あの入院があって、再起があって、
62歳になった今の私がいます。
遅かったかもしれません。
でも、遅すぎることはありませんでした。
60代に入った今からでも、できることは
あります。NISAを始めること。
FPに相談すること。体と向き合うこと。
50代の読者に届くなら、これだけ
伝えたいのです。
「後悔するのは、やってからではなく、
やらなかったときだ」と。
まとめ|50代でやっておくべき6つのこと
①NISAを今すぐ始める
②「表面の知識」でお金を動かさない
③一度FPに家計全体を見てもらう
④年に1回、人間ドックを受ける
⑤タバコ・暴飲暴食と決別する
⑥「体が資本」を数字で理解する
どれか一つでも、今日から動いてほしい。
50代のうちに動いた人と動かなかった人では、
60代・70代の景色が全然違います。
それだけは、経験者として断言できます。
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